「我々は、寿司、アンコリーノ、ベジマイトをモットーとし、世界が決してこの文化を絶やさないよう異常現象から人々を保護しなければならない。」
ー "くちばち"

SAV財団とは

財団は、世界各地で発生している異常現象から人々を保護することを目的とし、異常現象の調査・研究、隔離、保護等を行い、人々と異常現象が触れ合わないように活動を行います。
財団が安全かつ円滑に対処を行い、人々がパニックや騒動を起こすことなく過ごせるよう、異常現象の存在は一般人に知られないように対処しなければなりません。
財団の活動は各国の政府に委任され、財団の活動において法律や憲法、その他いかなる権限によっても縛られることはありません。

方針

財団の使命は異常現象を根絶させることではなく、その存在を認め、人々と異常現象の間の隔離を行うことです。
そのため、異常現象を破壊、もしくは完全に無効化することは人類の存続のためやむを得ない場合に限ります。
財団は異常現象への適切な対処、円滑な運営のため、職員にランクを付与し、権限の制限を行います。
同様に、異常現象に対してもレベル分けをし、対処の重要度等を管理します。

職員ランク

白皿

もっとも基本的なランクであり、危険性の低いデータにのみアクセスが可能です。
一般採用された新人職員は原則白皿とし、最低でも2年間は上位ランクに上がることはできません。
業務は主に異常現象の観察記録や報告書の作成、上位ランク職員の指示の下での現地活動等です。

青皿

白皿職員の監督役であり、より危険度の高いデータへのアクセスを許可されます。
青皿職員は異常現象の分析や研究の補助を行い、白皿職員だけでは不十分と判断されるときは現地に出向くこともあります。

赤皿

上級職員として、重要な研究や調査を行います。
多くの情報にアクセスが可能であり、研究上必要とされた場合には上位ランク職員の許可により権限外の情報にもアクセスすることができます。
赤皿職員は重要な立場であるため、安全のために原則現地に出向くことはなく、実地調査では事前もしくはリモートでの指揮のみを行います。

黒皿

一般に「モデレータ」と呼ばれるエリート職員であり、全体の監督や重要な意思決定を行う責任者です。
すべての情報に対して制限なくアクセスすることが許されます。
現在、黒皿職員は「イズティ」「せせせ」「てくてく」「ふるふる」「なずな」「しゅいろ」「こんこんたんぬもろて」「兎亜」です。

金皿

財団全体の管理者であり、財団内のすべての権限にアクセスすることができます。
組織全体の統括を行い、財団の重要な決定に対する最終決定を行います。
このランクの職員は「くちばし」のみです。

アンコリーノ違反者

「アンコリーノ規約」に反した者に一時的に付与されるランクであり、このランクが付与されている期間は人権が制限され、研究のために実験体として危険な状況に置かれることもあります。

組織

中央管理局

データベースや組織全体を統括する部署であり、金皿職員や黒皿職員の主な職場となります。重要な意思決定はここで行われます。

倫理局

セクター(次項に記述)とは独立して存在し、財団の活動が倫理的かどうかを判断します。問題があると判断した場合研究や実験を中止する権限を持ちます。

セクター

施設や部署を指します。セクターではさまざまなランク・役職の職員が働き、地域もしくは分野レベルで1つのセクターが存在します。必要であれば、複数のセクター間で職員の動員などを行い共同で活動を行うこともあります。
一般に分野に関わるセクターはアルファベット、地域に関わるセクターは順次コードによって名付けられます。
例: セクターT、セクター092

保護局

異常現象を収容・管理することに特化した施設であり、基本的に1つのセクターに対し複数の保護局が所属します。

研究局

異常現象の研究を行うための施設です。保護局と同様に、セクターに付属する形で存在します。

異常現象

異常現象

一般に理解不能とされる現象や物体の総称です。

危険レベル

異常現象の危険度を示します。
アンコ、カスタード、ベジマイトの3種類が基本であり、後ろほど危険とみなされます。

アンコ危険レベル

もっとも安全なレベルであり、人間がアクションを起こさない限りは自律的に異常現象を起こしません。
ただし、このレベルの異常現象であっても、世界滅亡ケースを起こさないとは限りません。どのような異常現象であれ、慎重な対処を必要とします。

カスタード危険レベル

異常現象の収容に物的もしくは人的資源を必要とし、定期的なメンテナンスと監視を必要とするレベルです。

ベジマイト危険レベル

収容が困難であり、事後対応や影響の拡大防止などの一時的対応によってしか対処できない異常現象です。それすらも不可能であると判断される場合は、破壊や完全な無効化を行うこともあります。

鍵のかかったアンコリーノテスト

適切なオブジェクトクラスを判断するために使用される思考実験です。

  • 「それ」をアンコリーノに入れて閉じ込め、そのまま放置したとき、何も悪いことが起こらないのであれば、それはおそらく「アンコ」です。
  • 「それ」をアンコリーノに入れて閉じ込め、そのまま放置したとき、何が起こるか予測がつかないのであれば、それはおそらく「カスタード」です。
  • 「それ」をアンコリーノに入れて閉じ込め、そのまま放置したとき、それが容易く脱走するのであれば、それはおそらく「ベジマイト」です。

ドキュメント

異常現象概要書

データベース上では1つの記事として扱われる、収容手順や異常現象そのものの説明、研究の内容・結果のログなどをまとめた文書群です。
基本的に1つの異常現象概要書は1つの異常現象と対応します。
順次コードとサブタイトルによって名付けられます。
例: SAV-0001 「マセイモナール」

収容手順

ドキュメントとして体系化された異常現象の収容方法や対策手順のことです。

事象

異常現象に関連して起きた特定の出来事を指します。

アーカイブ

研究や事象に関する記述を時系列で追ったログのことです。

記事を書く方へ

異常現象概要書(記事)は、基本的に収容手順(どう収容しておくか)、説明(どのような異常現象か)、アーカイブ(どのようなことが起きたか)を順に記述することで書くことができます。書き方の参考にしてください。

役職

管理者

金皿職員と同義です。

モデレータ

黒皿職員と同義です。

博士

研究を主導し、研究全体に対する責任を持ちます。原則として赤皿職員が選ばれます。

研究員

博士の補助をする形で研究を行います。赤皿もしくは青皿職員が選ばれます。
1つの研究プロジェクトには必ず1名の博士と1名以上の研究員を配置します。

オペレータ

異常現象の調査もしくは収容に関して、調査員に指示をして現地での行動を指揮します。赤皿もしくは青皿職員が選ばれます。

調査員

オペレータの指示に従い、異常現象に対して実際に接触を試みます。基本的に白皿職員が選ばれますが、能力不足の場合は青皿職員を、危険度の高い場合にはアンコリーノ違反者を選ぶこともあります。

選ばれし者

「イズティ」の直属の部隊として、一般人等に偽装して潜在的な未発見の異常現象を観測したり、発見された異常現象と思わしき事象の先行調査を行います。
調査のために、モデレータの許可の下で社会上での身分の偽装や特殊な権限を持つことが許されます。(例えば、警察に偽装し封鎖された地域に侵入したり、医師に偽装して異常現象と関係し得る奇怪な病気の調査を行うことができます。)

倫理局員

倫理局の職員と同義です。倫理局員は中央管理局以外のすべてと独立し、倫理局員間でも独立しています。倫理的問題の決定は倫理局員の多数決により行われます。

その他

世界観は完璧なものではなく、ここに書いてある内容と多少相違があったり、異なる記事の間で相違があったりしても大目に見てください。これは創作を縛るものではなく、創作のアイディアとするための世界観です。
また、こんな設定があったら面白そうというようなものがあれば是非お知らせください。(送る先はDMでも記事募集フォームでもいいです。)