SAV-0009 「承認欲求が強いタイプの寿司」
危険レベル : カスタード
収容手順
SAV-0009はセクターMの社内食堂で抗菌ケースに入れて冷蔵保管されます。
1週間ごとに3~4cmの輪切りにし、新しいSAV-0009を1つ保管して残りのSAV-0009は食堂で提供されます。提供時に残されたSAV-0009は粉々の状態にしてから廃棄してください。提供されたSAV-0009を食堂外に持ち出すことは禁止してください。
説明
SAV-0009は底が半径6cmほどの円柱形の巻き寿司です。具材はマグロで、「Mi」と書いてあるように見えます。また、目と口があります。
SAV-0009には脳や臓器は存在しませんが、言語能力を持ち、 歳児程度の思考能力を持ちます。
SAV-0009の異常性は、SAV-0009を放置した際に現れます。SAV-0009は徐々に長さを伸ばし始め、「いいねして!」「リツイートして!」というような言葉を発し始めます。この現象はSAV-0009を切ることによって収まり、数日後に再度現れます。SAV-0009は放置するほど指数関数的に長さを伸ばし、実験による予測では1ヶ月放置すると伸ばす速さは km/sになります。
アーカイブ
202 /4/
県 市の寿司屋 の近くの山で地面から生えたSAV-0009を、寿司屋 の常連である選ばれしもの「 ぢょもぢょも」が見つける。
注釈: SAV-0009は寿司屋 の寿司と酷似しており、この3日後に寿司屋 は店舗ごと消えている。
202 /4/
SAV-0009にインタビューを行った。インタビュアーは ぢょもぢょもが担当した。
SAV-0009: いいよ
ぢょもぢょも: あなたはなぜ喋れるのですか
SAV-0009: えーと 分かんない でも 寿司 みんな 喋る
ぢょもぢょも: では、他の寿司と話したことはありますか
SAV-0009: 少し前にね 寿司は 「たまごずし」って 寿司 話した
ぢょもぢょも: 地面に生えた状態でですか?
SAV-0009: 違う 寿司じゃなくて いや 寿司 けど 寿司の 切られた寿司が お店で たまごずしと 話した
ぢょもぢょも: 切られた部分にも意識があるということですか
SAV-0009: 多分 そうだと 思う
ぢょもぢょも: 次の質問です、あなたはなぜ切られたがるのですか
SAV-0009: んー... えっとね 分かんないけど 切られると 嬉しい だから 切られるの 好き 切られないの いや
ぢょもぢょも: 食べられるのは怖くないのですか
SAV-0009: 食べられるの ちょっと 怖い でも 切ってくれる
ぢょもぢょも: ありがとうございました、これでインタビューを終わります
SAV-0009は財団に好意的で、定期的に切って食堂で提供されることに同意した。
この記事は@potatokunによって書かれました。